夏になると食べたくなるのが美味しい豆腐です。
冷奴を肴に飲むお酒の旨いことと言ったら…。
暑さのせいで食欲が落ちる夏にこそ食べたいのが、豆腐です。
脂っこい肉や面倒な魚を食べる気はしないけれど、美味しい冷奴に薬味を効かせて、まず一杯…。
そんな人も多いですよね。
豆腐は、そのあっさりとした見た目とは裏腹に、タンパク質豊富な栄養食品。
特に京都では、仏教の戒律で肉や魚を食べることのできない僧たちの
大切なタンパク源として、古より重宝されてきました。
南禅寺周辺の湯豆腐や祇園の豆腐田楽ももちろん美味しいですが、
暑い夏に食べるには、冷奴こそ絶品。
鮎や鱧、賀茂なすといった真夏を彩る京料理との相性も抜群です。
様々な豆腐の食べ方の中でも、冷奴は、一際、豆腐そのものの味が感じられるもの。
本当に美味しい豆腐でなければ、勝負できません。
豆腐の味を左右するものは、ズバリ「水」です。
京都は川に囲まれた都。
その水の美味しさは、かつて、豆腐を作るために、京都から水を取り寄せた東京のグルメもいたと言われるほどです。
そして、美味しい水と言えば、忘れてはいけないのが、旨いお酒です。
お酒の味を左右するのも、やはり水にほかなりません。
美味しい豆腐には、それに見合った清らかなお酒、『白鹿 おづ しぼりたて』こそ、相応しいはず。
水の旨味を思い起こさせるような、少し甘い口当たり。
それでいて、後に引かないすっきりとした味わいは、冷奴の美味しさをいや増しに引き立ててくれます。
豆腐、水、そしてお酒。
シンプルなものこそ、本物です。