8月、子供達は夏休み中。世間も「お盆休み」に入ります。
お盆の期間は地方によって違いますが、一般的には8月13日~16日を「盆」といいます。
正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、「盆と正月」という言葉に表されるように、正月と同じく重要な行事。
日本独特の行事と思われがちですが、日本古来の信仰と、仏教の行事が結びついたものです。
ところで、子供の頃にお盆のお供えとして、
きゅうりやナスに割り箸や楊枝をさして飾った事ありませんか?
これは「精霊馬(しょうりょううま)」といい、きゅうりが「馬」をナスが「牛」を表し
ご先祖さまが「馬」に乗って、早く私たちのところに帰ってくるように、
戻りは「牛」にお土産を積んで、ゆっくり帰って貰おう、という意味があるそうです。
ご先祖さまが乗って来てくれる様子を想像してみると、一気にお盆の風景が変わりますね。
この時期、近所では盆踊りが行われていたりしますが、
この踊りはもともと、帰って来られたご先祖様を迎え慰め、供養し送り出す為のもの。
今年の夏休みの思い出に、伝統行事の飾り物を作ってみたり、盆踊りに参加してみてはいかがでしょうか。
また各地域では「地蔵盆」が行われます。これは、近畿地方を中心とした行事だそうですが、
子供の「守り佛」であるお地蔵様のお祭りで、主役は子供です。
こういったお盆の行事も終わると、子供達は“夏休みの宿題”の片付けに追われ出します。
時には、親を巻き込んでの夏休み最後の行事ですね…。
そうこうしているうちに、蝉の声は少なくなり、青い空の入道雲がうろこ雲に変わってくると、もうすぐ秋。
“ひやおろし”・“しぼりたて” などの日本酒の美味しい、大人には楽しみな季節のはじまりです。