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お気に入りの日本酒で…大人の節分「恵方呑み」

2016.1.27

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鬼は外、福は内!
威勢の良い豆まきの声。
今年も節分が近づいてきました。

2016年の立春は2月4日。
その前日、2月3日が今年の節分の日にあたります。

そう聞くと、「えっ?節分って毎年2月3日では?」と思う人もいるかも知れませんね。
でも、それは、ここ数十年のこと。
1984年以前は、節分が2月3日になる年と2月4日になる年がありました。
記憶にある人も多いことでしょう。
今後、2020年代になると、2月2日になる年も出てくると考えられています。
少し不思議な気もしますね。
立春は、天体の動きによって決められるため、その前日である節分も、年によって多少のズレが生じてしまう場合があるのです。

今回は、知っているようで知らない、そんな節分について紹介しましょう。

日本では、古来、「立春・立夏・立秋・立冬」をそれぞれの季節の始まりの日と考えてきました。
そして、それぞれの季節の最終日
つまり立春や立夏などの前日を「季節を分ける」という意味で、「節分」と呼びました。
その中でも、待ちに待った春が来る日、立春は、旧暦では元日にも近く、この日を年初と考えるのが一般的。
その前日の節分には、現代にまで続く様々な行事が執り行われているのです。

大寒の終わりでもあるこの時期は、昔から、とかく疫病が流行りやすいもの。

医学がこれほどまでに進んだ今日でも、節分の前後には、毎年風邪やインフルエンザ、ノロウィルスが猛威をふるっています。

そのため、古の人々は、災いや病気を鬼にたとえ、それを追い払う行事「鬼やらい(はらい)」を行いました。
そして、来るべき春から始まる一年が幸い多き年になるよう祈念するのです。

その際に用いられるのが、陰陽道における「恵方」です。
恵方とは、その年の歳徳神(さいとくじん)様がいる方角のこと。
歳徳神様こそが、一年間の福徳を司っている女神様だと言われているのです。

木桝

2016年の恵方は、二十四方位で言うところの丙、おおよそ南南東(南微東)に当たります。
ここ関西では、恵方に向かい、「巻き寿司の丸かぶり」をするのが、昔からの風習となっています。
最近では、「恵方巻き」という名称で、全国的な知名度も上がってきました。
「恵方巻き」とは節分の日にその年の恵方を向いて食べると縁起が良いとされる太巻きのことで 目を閉じて願い事をしながら無言で一本丸ごと食べます。
切らずに一本食べるのには「縁を切らない」という意味が込められており
中身の具も、七福神にちなんで「かんぴょう」「きゅうり」「伊達巻」「うなぎ」等の7種類入りで 「福を巻き込む」といった意味も込められています。 よく知られた行事ですが、おづのおすすめは“ちょっと大人の節分”、恵方呑みです。
恵方を向いて、願い事をしながら、お気に入りの銘柄の日本酒を、お気に入りの酒器でいただく ちょっと贅沢な時間です。

節分には豆をまき、恵方に向かって巻き寿司を食べる。今年は、それに願い事を思いながら福が来るように 日本酒をひと口、古き習わしの恵方呑みをしてみるのはいかがですか。

今年の恵方は「南南東」。大人の節分のおすすめです。

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